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初めてでもできるバイクメンテナンス講座 NO1:ネジとボルトのなめを防ぐ

  • バイクのメンテ記事
  • 2016.04.01

​メンテナンス中の失敗で最も多いのは、ネジやボルトをなめさせてしまうことです。「なめる」とは、、ネジの頭や角を潰してしまい、回らない状態を言います。その原因はいくつかありますので、失敗しないための方法を紹介します。

メンテナンス中の失敗で最も多いのは、ネジやボルトをなめさせてしまうことです。「なめる」とは、ネジの頭や角を潰してしまい、回らない状態を言います。その原因はいくつかありますので、失敗しないための方法を紹介します。


■精度の低い工具を使っている

安物の工具と高級品の大きな違いは精度。精度が低いと工具とネジの間に微妙な隙間が生まれます。その状態で力が加わると、角を削ってしまう、つまり「なめる」状況を作り出すのです。「プロ仕様」とまではいかなくても、精度が保証された物を選びたいものです。


■サイズの異なる工具を使っている

精度が高くても、ネジやボルトに適した工具でなければ、精度の低い工具と同じ状況を作ってしまいます。きちんとサイズが適合しているか確認してから力を入れましょう。


■使い方を誤っている

ドライバーの場合は、ネジに直角に当て、グリップエンドを片手で軽く固定し、もう一方でグリップを包むようにして回します。スパナレンチでボルトを緩める場合はスパナの向きに注意して逆時計まわりに力を入れます。






  • まずは工具な慣れることから!

■なめてしまった時の処置

もし、ネジやボルトがなめてしまった場合でも諦めることはありません。以下の方法を試してみましょう。


・ネジ山ケミカル剤

ネジ山ケミカル剤は、「ネジ山救助隊」や、「なめたネジはずしビット」などの商品名で、カー用品店やホームセンターで販売しています。潰れたネジ山に塗ることで、摩擦を大きくして工具の回りをよくする効果があります。


・貫通ドライバーを使う

シャフトのグリップ部分が貫通しているタイプのドライバーです。グリップエンドをハンマーなどで叩くことができるため、衝撃でネジを回転させることができます。


・エアロビクス

タガネとドライバーが合体したような工具で、潰れたネジ山に新しく溝を作ります。それでもダメなら、タガネでカットして、プラスの溝をマイナスに作り替えて、大きめのドラスパーで回す方法もあります、この技術は、ボルトにも応用することもできます。

バイクのメンテナンスの第一歩はまず工具から。工具が正しく使えないと、メンテナンスどころかバイクを壊してしまうことになります。まずは工具な慣れることから始めてみましょう。

制作・協力

バイクの窓口編集部

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