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【今週のレア車】Vol.59 BMW HP2スポーツ
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- 2017.04.05
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回はBMWの中でも特別な称号、「HP」の名を持つ、HP2スポーツです。
BMWの中でもHPシリーズは、通常モデルでは考慮される走行安定性や積載性等を
割り切って、カテゴリ毎に徹底特化した特別なラインナップとなっており、
限定生産モデルです。
“HP”はハイパフォーマンス、“2”はツインの略でその後ろに特徴を表す名称がつきます。
最初に登場したのは、HP2“エンデューロ”でオフでの走破性向上に特化したモデル、
第二弾はHP2“メガモト”で、いわゆるモタード系モデル、そしてこのHP2“スポーツ”が
現在までにツインモデルとして発売されています。
なお、HPシリーズ初の4気筒モデルとして、S1000RRをベースとしたHP4スポーツも
2012年に発売されています。
今回ご紹介する、2008年登場のHP2スポーツのベースとなったのはR1200Sですが、
最大の特徴は、水平対向エンジンで初めてDOHC化されたことです。
その後2010年のR1200GSでDOHCエンジンは採用されましたが、
スポーツモデルでは2011年のR1200Rまで待たねばなりませんでした。
ちなみに最高出力は 98kW(133ps)/8,750rpm、最大トルクは 115Nm/6,000rpm で、
現行R1200RSより高い出力を誇っています。
もちろん特別なのはエンジンだけでなく、カーボン外装、鍛造アルミホイール、
オーリンズ前後サスペンション、鍛造アルミトップブリッジ等、通常生産モデルでは考えられない程、
豪華かつ徹底した軽量化を図っており(工具や車検証収納スペースすらナシ!)、
乾燥重量はなんと178kgと驚異的な軽さとなっています。
お値段も極めて高価で390万円と言うこともあり、
限られた人しかこのバイクを手に入れることが出来ませんでした。
現車は、距離は少々走っていますが程度は上々。
「究極のボクサーツインスポーツ」と言っても過言ではないこのバイクを手に入れるチャンスです。