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【今週のレア車】Vol.55 ヨシムラ トルネードS1

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  • 2017.03.07

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回はあのヨシムラが手掛けたコンプリートバイクです。

今回は「ヨシムラ トルネードS1」です。


最近の若い人は、ヨシムラと聞くと単なるパーツメーカーぐらいに思っているかも知れませんが、

50代前後以上の人には、ヨシムラと言えば別格中の別格でした。

”神の手”POP吉村氏による、レースにおける数々の逸話や、全世界的にブームを巻き起こした

集合管等、ヨシムラが行ってきた偉業は枚挙にいとまがありません。


創業初期はホンダとの縁が深く、四輪のS800のチューン等も行っていましたが、

ホンダとの関係に亀裂が生じてからはスズキとの繋がりが深くなり、

今回ご紹介するS1に限らずヨシムラが発売したコンプリートバイクは

全てスズキ車をベースにしています。

このあたりの経緯については、以下を参考下さい。

http://bike-lineage.jpn.org/etc/yoshimura/yoshimur...



このトルネードS1は、2001年に発表、

当時の最新モデルであるGSX-R1000(K1)をベースとしていますが、

カウルやアルミタンクなどの車体パーツはすべて2001年の鈴鹿8耐マシン、

ヨシムラS1-Rと共通となっているそうです。

その他にもヨシムラオリジナルのスイングアームやオイルパン、オーリンズサスや

BBSホイール等、専用&拘りパーツが目白押し、さすがの仕上がりです。

詳細なスペックについてはヨシムラジャパンのHPを参考下さい。

http://www.yoshimura-jp.com/products/complete/inde...



ヨシムラのコンプリートマシンは、このS1の他には、初期型GSX-R1100をベースとした

初代「トルネード1200ボンネビル」、カタナファイナルEDがベースの「KATANA1135R」、

異色のモタード「M450R」、「トルネード3零50」等がありますが、

販売台数は、それぞれがわずか3台、5台、13台、5台と、ごくごく少量なので、

市場に出回るとしたら、このS1(それでも50台、378万円)か、

ハヤブサの発売翌年に発売された「ハヤブサX1」(これが一番多く100台、256万円)

ぐらいしかありません。



いずれにしても超のつくレア車、現車は何と走行1,100Kmあまりの極上車。

極めて高価ですが2度と出ないこのバイク、

ピンと来た人は是非自分のものにされてはいかがでしょうか。

専用トップブリッジ。ヨシムラEMSシステムが確認できます。

専用チタンサイクロンは何と2年間転倒修理補償付との事。

制作・協力

バイクの窓口編集部

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