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【一葉的バイクの小窓】vol.12 和光市とホンダのちょっといい関係。
- おすすめコラム
- 2017.01.27
埼玉県和光市役所本庁舎一階ロビーには、毎月一台、ホンダの歴代バイクが展示されている。
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展示アイディア発端は松本市長
埼玉県和光市には、
株式会社本田技術研究所の本社と研究所など複数の関連施設がある。
本田技研工業株式会社(以下ホンダ)が、和光市に進出したのは昭和27年。
大和町(現在の和光市)白子にバイクの生産工場(現白子ビル)をつくった。
以来、和光市とホンダは協力し合い共に歩んで来た。
市役所ロビー中央部には、
透明の間仕切りに守られて一台のバイクが展示されている。
毎月、入れ替わりでホンダの懐かしいバイクをお披露目しているのだ。
市役所ロビーでホンダバイクの展示が始まったのは平成27年2月。
ことの始まりは、市長の地元を愛する気持ちだった。
和光市の市長は松本武洋氏。昭和44年生まれ。
松本市長は、平成25年に市内にある和光ホンダビルと
関連の自動車教習所レインボーモータースクールで、
昔のバイクが展示されているのを目にした。
「これは文化的にも価値がある」
是非、市役所にも展示したいと考え、ホンダへ打診した。
同社は快諾。
和光市役所の一階ロビーに、ホンダのバイクが展示されることになった。
事故を未然に防ぐための工夫として、アクリルパーテーションを設置。
このパーテーションや、間仕切り、展示台は、ネーミングライツ(命名権)を利用し、
地元企業が技術を提供するかたちで参加している。
誰かが誰かのために動いた結果。
みんなが喜ぶ空間が誕生した。
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懐かしいクレージュタクト
平成29年1月の展示車は、ホンダタクト。
タクトは、発売して2年で約72万台を売り上げたメガヒットスクーター。
展示されているのは、ファッションデザイナー、アンドレ・クレージュとコラボレーションした昭和58年モデル。
パリの香り“クレージュを着たタクト。”
クレージュタクトは、よく覚えている。
ピンクや水色のパステルカラーで可愛いと思って眺めていた。
当時は、クレージュ旋風が巻き起こっていて、
街の至る所でクレージュマークを見かけた。
クレージュといえば、聖子ちゃん(松田聖子さん)カットのお嬢さん(私が言うとなんか可笑しい)が、
クレージュを好んで愛用していたイメージがある。
洋服、化粧品、スポーツ用品、インテリア、何でもクレージュ。
だから、クレージュタクトを初めて見たとき、
スクーターまでクレージュだと驚いた。
かくいう私も
ツルンとしたビニールのような素材のクレージュのバッグを持っていた。
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今後も展示継続
市民はもちろん、
他市、他県からも、展示バイクを一目見ようと市役所を訪れる人がいる。
「来庁された方からは、毎月変わるので前回のバイクが見たかったとか、
もっとPRして欲しいという声をいただいております」と、和光市企画部政策課の梅津俊之さん。
来年度も展示は継続。
市は、市役所ロビーの展示を通して、ホンダ製品のこと、
地元の産業のことを知ってもらうきっかけになればと情熱を注ぐ。
展示バイクの入れ替えは、毎月月末~月初め(日付は未定)。
来月展示予定の車種は、市役所のホームページから確認することができる。
「毎月、楽しみにしてくださいね」
市のホームページで、これまでの展示の様子、これからの展示予定などの情報を見ることができる。
http://www.city.wako.lg.jp/home/miryoku/citysales/...
<和光市情報>
■ニッポン全国鍋グランプリ2017
1月28日(土)・29日(日)10:00~15:00 市役所特設会場で開催。
来場者の投票により、「ご当地鍋日本一!」を選出する、日本最大級の鍋料理コンテスト。
http://www.city.wako.lg.jp/home/kurashi/sangyou/ka...
■和光市には理研の本部がある。
理化学研究所が新元素(113番元素)『ニホニウム』を発見した記念に、
和光駅南口が起点のニホニウム通りを整備中。完成予定は2017年4月。
これらの整備資金の一部をふるさと納税(寄附)によって整備。
一万円以上寄付すると、モニュメントに貼るプレートに名前を入れてくれる。