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【遠藤イヅルの名車カタログ】第7回 ホンダ・ドリームCB450(1965)
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- 2016.07.09
イラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の名車は、ホンダCBシリーズの祖先とも言える「ホンダ・ドリームCB450」のご紹介です。
ホンダ・ドリームCB450
ホンダのバイクを代表する「CB」。
1959年に最初のCBを冠した「CB92(125cc)」がデビューしたのち、
60年代のホンダを代表する「CB72(250cc)」、などが発売されていった。
そして1965年。外国車が君臨していた大排気量バイクの世界に、
ホンダ発の大型バイク「CB450」が送り込まれた。
650ccクラスがメインだった英国車への対抗策として、
当時最先端のメカニズムであり量産バイクでは
初となるDOHCを搭載したことが大きなトピックだった。
あえて排気量を450ccに抑えたあたりに、ホンダの自信が伺える。
目標とされたバイクは、トライアンフT120ボンネビル。
650ccバーチカルツインのOHVエンジンは
46ps/6500rpmのハイパワーを自慢としていた。
だが、ホンダは持てる技術を惜しみなく投入した
CB450E型DOHCエンジンで43ps/8500rpmを発生。
最高速度180km/hとゼロヨン13.9秒という性能、
レッドゾーンが10000rpmというタコメーターに、
海外のメーカーがどれだけ衝撃を受けたかは想像に難くない。
1965年に発売されたモデルをK0、
1968年に改良されたモデルをK1と称し、
K1では最高出力も45ps/9000rpmまでアップ、
ゼロヨンも13.2秒に短縮したほか、
4速だったトランスミッションを5速に、
「クジラ」と呼ばれて親しまれた前すぼみのタンクは
標準的な涙滴型にするなど大幅な変更が施され、
K0の1960年代然としたデザインから、
現在のネイキッドバイクに近い容姿となった。
その後CB450はマイナーチェンジを繰り返しK2、K3となったのち、
1972年に製造を中止。そのポジションは1970年に
CB450のバリエーションのひとつとして用意されていた
CB450セニアが引き継いだ。
なお、ホンダはCB450発売中の1969年に、
世界をさらに震撼させた「直4エンジン」を搭載した
「ドリームCB750」を発売。
世界中にナナハンブームを巻き起こしている。
CB450セニアは、そのCB750と同様に
フロントディスクブレーキを採用していたことで
名称が区別されていたモデルだった。
■CB450のコラム:【テリー伊藤の自慢のバイクをブッタ斬り!!】 第2回【CB450K0】