他カテゴリ記事を絞り込んで探す
【遠藤イヅルの珍車カタログ】第28回 カワサキ・KV75
- おすすめコラム
- 2017.06.10
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は”カワサキ版モンキー”と言えるKV75のご紹介です。
■カワサキ・KV75 ■エンジン:空冷2スト・ピストンバルブ単気筒
■最大出力:4.3ps(3.0 kw)/5750rpm
■最大トルク : 0.59kg・m(5.8N・m)/2000rpm
以前このコーナーでもカワサキのレジャーバイク、
「MB−1コヨーテ(1969年登場)」を取り上げました。
ヘッドライトすらもたない簡潔な構造が特徴で、
北米に輸出されて公園やサーキットのアシとして活躍しました。
そしてコヨーテが発売された翌1970年、
カワサキはライバルのホンダ・モンキーに対抗すべく
一気にバイクらしい外観を与えた「75MT1」を投入。
こちらも北米への輸出専用車でしたが、
73ccピストンバルブエンジン、
スイングアーム式のリアサスペンションなど
凝った設計を誇りました。
MT1は「ダイナマイト」と呼ばれて彼の国で親しまれていましたが、
1977年になってようやく日本国内での販売が開始されました。
名前を「KV75」と改めたこのバイクは、
基本的にはMT1のカラーリング変更を行ったモデルでしたが、
クルマのトランクに格納可能なようハンドルを折りたたみ式に、
エンジンもわずかながらパワーアップするなど
独自の要素も持っていました。
でも、2スト75ccでパワーがあっても
残念ながらKV75の人気はいまひとつ伸びませんでした。
なおKV75以降、カワサキからレジャーバイクは登場していません。