【遠藤イヅルの珍車カタログ】第８回 カワサキ・コヨーテ（1969）

■カワサキ・コヨーテ（MB-1）

かつて、ホンダ・モンキー（Z50M、1967年登場）を始まりとした

「レジャー・バイク」というブームがあったことは、

このコーナーでも以前「ヤマハ・ポッケ」の際に取り上げています。

カワサキもそれに触発され、1969年にアメリカで「コヨーテ」を発売しました。

サーキットやゴルフ場など広い敷地内での移動のアシに、

週末のバイクレースに、レジャー施設でのレクリエーション設備向けに…

などなど様々なシーンでバイクがふつうに用いられていたアメリカでは、

こうしたレジャー・バイクの潜在的な需要が高く、

カワサキもそれに答えたカタチとなりました。

レジャー大国アメリカではそれなりにヒットしましたが、

日本では発売されずに終了しています。

コヨーテは施設内用という割り切りがあったため、

灯火類は一切無くガソリンタンクも最低限というシンプルさが特徴です。

面白いのは2ストと4ストの両方が用意されていたことで、

2ストは50cc、4ストは132ccでそれぞれ2psと3psを発生しました。