他カテゴリ記事を絞り込んで探す
【遠藤イヅルの珍車カタログ】第12回 ホンダ・モンキーR(1987)
- おすすめコラム
- 2016.10.07
イラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、モンキーシリーズの中でも異質な「ホンダ・モンキーR」のご紹介です。
ホンダ・モンキーといえば遊園地の遊具として開発され、
のちに公道仕様が市販されたという経緯を持つレジャーバイクだ。
8インチの小径タイヤを持つ小さな小さなバイクだが、
基本的な構成はしっかりとバイクのスタイルを備えている。
カスタムベースとしても人気があり、
現在も生産が行われているロングセラーである。
1987年、そのモンキーと似ても似つかない「モンキーR」がリリースされた。
ボディにはアルミ製にも見える太いスチールフレームが走り、
モンキーの特徴だった独立していたシートもカウルと一体化され、
リアサスもシングルサス…と、
モンキーとの共通点はズバリ「50ccのコンパクトなバイク」という部分のみ。
まるでカウルレスのレーサーレプリカの趣だった。
エンジンも4.5psまでアップされていたモンキーRは、
見た目通りのレーシーな乗り味を楽しむことが出来たが、
コンセプトが市場で受け入れられずに売れ行きは伸びず。
そのため、生産年数は短く、台数も少ないバイクとなってしまった。